宝塚の魅力について
宝塚歌劇団の名前や、宝塚出身のテレビスターのことは知っていても、宝塚歌劇そのものを見たことがある人は、意外に少ないかもしれませんね。宝塚は一度ハマると、ずっと見つづけてしまうものだといわれています。大きな魅力があるのは間違いありませんが、それが何なのか、宝塚を見たことがない人には、なかなか分かりにくいものなのかもしれません。
まず世界広しといえども、役者が女性だけで構成されている劇団は、宝塚歌劇団だけなんです。
宝塚歌劇では、男役も、女性が演じます。しかしだからこそ、女性にとって、理想的な男性を演じることができるんですね。実際の男性にはない格好良さ、キザなところ。これは女性の気持ちを知り抜いている、女性だからこそ、見せられるものであるといえるでしょう。
また宝塚歌劇は、華やかな、夢のある舞台や、色鮮やかな衣装の数々が魅力であることも、いうまでもありません。
これだけの舞台や衣装は、他の劇団にはまず真似できないものだといっていいでしょう。
さらには宝塚歌劇は、ずっと見続けることにより、特定の役者の成長物語を追いかけることができるのも魅力です。初めの頃は、大勢の中のひとりで、セリフも1つしかなかった役者が、成長していくにつれ、重要な役を与えられるようになる。そうやって役者が成長し、出世していくさまをリアルタイムで体験し、共有できることも、宝塚歌劇の大きな魅力だといえるでしょう。
しかしとにかく、宝塚の魅力をほんとうに知りたければ、一回見てみるしかないといえるのは確かでしょう。
宝塚への入団はとても狭き門
宝塚歌劇団への入団を希望する女性は、決して少なくありません。しかしもちろん、宝塚への入団は、そう簡単ではありません。
宝塚歌劇団へ入団するには、まず宝塚音楽学校へ入学しなければなりません。しかしこの入学が、非常な狭き門となっています。
募集定員40名に対し、例年20倍ていどの倍率です。
「東の東大、西の宝塚」とは有名な文句ですが、倍率だけから考えると、東大より難関だといえるでしょう。
ですから宝塚音楽学校へ、何度もチャレンジする人も少なくありません。男役のトップスターだった安蘭けいさんも、合格するまでに4度も試験を受けました。
宝塚音楽学校への応募資格は、まず
「中学卒業をしており、高校を卒業したか、在学中の者」
であることが必要です。それから、
「容姿端麗で、宝塚歌劇の舞台に立つのに適するもの」
となっています。宝塚音楽学校へ入学するためには、やはり容姿端麗でなくてはいけないんですね。
宝塚音楽学校へ入学するための試験方法は、2009年から変更になっています。それまでは、声楽やバレエなどの実技を重視していましたが、それは廃止し、むしろ「資質重視」の方向へ転換しています。受験の時点で、声楽やバレエなどの能力がどれだけ完成しているのかを見るのではなく、受験者の個性や才能、熱意や将来性を重視するということなんですね。
ですからこれまでは、宝塚音楽学校を受験するため事実上必要だった、宝塚受験対策スクールに通うことも、絶対の条件とはならないことになっています。